悪徳業者?軽貨物の業務委託、誰も教えてくれない闇の実態

初期費用0円で独立開業!」
「月収50万円以上可能!」

魅力的な文句を見て、あなたも考えていませんか?
軽貨物ドライバーへの転職を。

実は軽貨物業界、年間約1万人が新規参入する一方で、多くのドライバーが撤退を余儀なくされています。なぜなら…。


私も同じ道を歩みました。
慎重に調べたつもり。しっかりしたホームページの会社を選び、
YouTubeでもそれなりの登録者数の会社だった。

でも、考えてみれば当たり前。
会社のホームページもYouTubeも、新規ドライバーを集めることだけが目的。
そこに真実を書くわけがない。


結果、初月は赤字。
3ヶ月は辞められない契約。


でも、まだあなたなら間に合います。

この記事では、誰も教えてくれない業界の闇と、
見極めるべきポイントを徹底解説します。

【この記事でわかること】

  • 0円開業の落とし穴
  • 信頼できる会社の見分け方
  • 契約前の重要チェックポイント
目次

【高額リース契約の実態】

仕事はたくさんありますから、今すぐリースでスタートしましょう。」

こんな言葉で高額なリース契約に誘導されるケースが後を絶ちません。

実態は驚くべきものでした。「必ず紹介」のはずの仕事は先延ばし。それなのにリース料だけは毎月8-10万円と確実に引き落とされていきます。さらに、20万キロ近く走行した中古車なのに、高額なリース料を要求されるケースも。

保険の仕組みはさらに悪質です。走行距離の長い中古車に高額な車両保険を付けさせられ、事故時の免責金5万円はドライバーの負担となります。さらに修理工場と結託した水増し請求で保険会社から保険金を不正に受給。結果として、ドライバーが支払う保険料は会社の新たな収益源となっているのです。

そして契約の落とし穴も見逃せません。中途解約は原則不可で、解約時には残リース料の一括支払いが必要。原状回復費用も全額自己負担となります。

※リース契約の詳細については「【保存版】軽貨物リース契約の落とし穴と対策」をご覧ください。

【多重下請けの搾取システム】

大手運送会社からスタートする仕事は、大半が複数の会社を経由して最終的にドライバーの元に届きます。

仕組みはこうです。大手運送会社から仕事を請け負った一次請けは、さらに仲介業者に仕事を回します。そこからさらに別の業者を経由し、最終的に個人事業主のドライバーに仕事が届くのです。

この多重下請け構造により、本来の運賃からピンハネが繰り返されていきます。結果、同じ現場で働く一次請けのドライバーより大幅に低い報酬に。

さらに契約書には「移籍禁止」「同業他社での就業禁止」の条項が。つまり、より良い条件の会社に移ることも、掛け持ちで収入を増やすこともできないのです。

この仕組みによって、ドライバーは低単価な仕事を受け続けるしかない状況に追い込まれていきます。

実際にあった例

※多重下請けの仕組みについては「知られざる軽貨物業界の構造と対策」で詳しく解説しています。

【抜け出せない仕組み】

「この仕事、思っていたのと違う…」

そう気づいても、簡単には辞められないのが軽貨物業界の現実です。

なぜなら契約書には、ドライバーを縛る様々な条項が盛り込まれているからです。3ヶ月以内の契約解除なら30万円の違約金、さらには「正当な理由なき欠勤」に対して10万円の損害賠償まで規定されています。

リース契約も足かせとなります。中途解約すれば残リース料を一括で支払う必要があり、数十万、時には100万円を超える金額を請求されることも。

そして、より良い条件を求めて他社へ移ることも許されません。契約書の「移籍禁止」「同業他社での就業禁止」条項により、運送会社の移籍の道は閉ざされてしまうのです。

こうして多くのドライバーは、借金と契約に縛られ、低単価の仕事を受け続けることを余儀なくされていきます。

※契約書の注意点については「軽貨物ドライバー 契約書の落とし穴」で詳しく解説しています。

【注意すべき求人の特徴】

最後に、契約前に見極めるべき危険信号をまとめていきます。

面談時の様子を見れば、実は多くの危険信号が見えてきます。
業務内容や報酬の説明があいまい。質問への回答が具体性に欠ける。「とりあえず契約だけ先に」という焦らしの提案。そして契約書をその場で読むことさえ、嫌がる態度。

契約書の中身も要注意です。
内容の説明が不十分なまま急かされる。違約金や損害賠償の条項が異常に多い。同業他社への就業を制限する条項が。

さらに気をつけるべきは支払い条件です。
報酬の説明が口頭のみ。支払い時期や手数料について具体的な明示がない。「売上が上がれば」という条件付きの説明。

これらの危険信号は、実は悪質業者に共通する特徴なのです。

※より詳しい見極め方は「軽貨物ドライバー 悪質業者の見分け方」をご覧ください。

【まとめ:見抜くべき危険信号】

軽貨物業界の闇は、リース契約、多重下請け、抜け出せない契約という3つの要素で成り立っています。

1つ目は高額リース契約の罠。
約束された仕事は来ず、リース料だけが毎月引き落とされ続けます。

2つ目は多重下請けによる搾取。
同じ現場で働く一次請けドライバーより低い報酬でありながら、より良い条件の会社への移籍は禁止。

3つ目は抜け出せない契約の仕組み。
高額な違約金、解約制限、同業他社就業禁止など、様々な条項でドライバーを縛り付けます。

このような仕組みは、契約前の段階から危険信号として表れています。
面談での説明があいまい、契約書の説明が不十分、支払条件が不明確…。

こうした特徴を知っていれば、未然に防ぐことは可能です。
詳しい対策は、以下の関連記事でご確認ください

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